対象期間:2026年10月5日(月)〜10月9日(金)の週
むずかしい言葉を使わず、今週の市場を3ステップで説明します。
日本の代表的な225社の株価をまとめた日経平均は、前の金曜日より約721円上がりました。ただし、火曜日に7万円台に乗せた後は3日続けて下落。「1週間では上がった」と「週の後半は下がった」は、どちらも正しい見方です。
週前半はアメリカの半導体などの株が買われ、日本にもその流れが広がりました。後半は、値上がりした株を売って利益を確保する動きなどが重荷になったと報じられています。期待が高まっても、毎日まっすぐ上がるわけではありません。
合言葉は「あわてず長期目線」です。7万円という目立つ数字だけで急いで買ったり、数日の下落だけで慌てたりせず、生活に必要なお金と投資するお金を分けて考えましょう。投資先を分けても、損失を防げる保証はありません。
①②は市場データ・市況記事に基づく説明、③は筆者の一般的な考え方です。
ひとことメモ:終値は取引が終わった時の値。前週比は10月2日終値との比較です。
「円」と「ポイント」の違い:日経平均は株価をもとに計算するため「円」、TOPIX・グロース250・S&P500は基準に対する水準なので「ポイント」で表します。日経平均の数字は、その金額で225社を買えるという意味ではありません。オルカンの「円」は投資信託1万口あたりの基準価額です。違う指数の数字の大きさを比べず、変化率(%)で見比べましょう。
📊 今週の3指数の比較(前週比%)
▲ 赤い棒は上昇。いずれも10月2日から10月9日までの変化率です。配当を含めた投資成果ではありません。
📈 今週の日経平均(毎日の終値・円)
月曜は1,637.40円高、火曜は737.12円高。水曜は648.27円安、木曜は993.60円安、金曜は11.19円安でした。前日比と前週比を区別して見ましょう。
📈 今週のTOPIX(毎日の終値・ポイント)
| 日付 | 日経平均(円) | TOPIX(ポイント) |
|---|---|---|
| 10/5(月) | 69,946.86 | 4,145.22 |
| 10/6(火) | 70,683.98 | 4,183.56 |
| 10/7(水) | 70,035.71 | 4,154.11 |
| 10/8(木) | 69,042.11 | 4,091.46 |
| 10/9(金) | 69,030.92 | 4,104.81 |
出典:日経平均プロフィル・日次データ、Yahoo!ファイナンス・TOPIX時系列、トレーダーズ・ウェブ・グロース250、株探・グロース250時系列(比較元10/2)。前週終値は日経68,309.46円、TOPIX 4,091.00ポイント、グロース250 798.23ポイント。前週比は終値から再計算し、小数第2位に丸めています。
🔭 長期でみる(日本の3指数・週ごとの記録)
毎週の終値を1点ずつ追加しています。軸の目盛りはグラフごとに違うため、線の傾きだけで優劣は比べられません。
🗾 日経平均(円)
📊 TOPIX(ポイント)
🌱 グロース市場250(ポイント)
今週の追加分は上記出典。過去分の出典は各週のレポートをご確認ください。
株探の週間ランキングから各上位3件を掲載。10月2日から10月9日の終値の変化です。順位は元記事の掲載順に従っています。
| 順位 | 銘柄(コード) | 週間上昇率 |
|---|---|---|
| 1 | BBSec(4398) | ▲ +96.0% |
| 2 | ショーケース(3909) | ▲ +88.8% |
| 3 | サイバーセキ(4493) | ▲ +87.5% |
| 順位 | 銘柄(コード) | 週間下落率 |
|---|---|---|
| 1 | エスポア(3260) | ▼ −29.4% |
| 2 | SEIMAH(3306) | ▼ −26.0% |
| 3 | WIZE(3664) | ▼ −24.0% |
銘柄名は元記事の略称。集計対象は4,307銘柄で、株式分割などを考慮した値です。ETF(取引所で売買する投資信託)を含むランキングであり、会社の株だけの全市場順位ではありません。上位だから今後も上がる、下位だから割安、という意味ではありません。
出典:株探の元記事(10/10配信):週間値上がり率・週間値下がり率。個別銘柄の値動きの原因は、この表では断定していません。
東証33業種のうち上昇19業種、下落14業種。サービス業・ゴム製品・食料品が上昇率の上位でした。一方、非鉄金属・銀行業・建設業は下落率の上位です。指数が上がった週でも、業種によって動きは異なります。
📊 業種別週間騰落率(上昇・下落各上位3業種)
▲ 上昇:サービス業 +3.89%、ゴム製品 +3.52%、食料品 +3.40%。
▼ 下落:非鉄金属 −3.03%、銀行業 −2.98%、建設業 −2.31%。
出典:株探・週間業種別ランキング。週間比較であり、10月9日だけの騰落率ではありません。
出典:株探・週間市況(10/10)。相場の背景は市況記事の見方であり、原因を一つに断定するものではありません。
金曜は市場全体が下がったわけではありません:日経平均は小幅安でも、TOPIXは前日より13.35ポイント上昇。岩井コスモ証券の大引け解説では、東証プライムの値上がりは1,194銘柄、値下がりは331銘柄とされています。これは金曜1日だけの集計です。
日本市場が閉まった後:米国現地10月9日のS&P500終値は7,811.54ポイント、前日比+0.59%でした。金曜の日本株終値には、この米国市場の結果はまだ反映されていません。
ひとことメモ:金利はお金を借りるときの利息の目安。利益確定売りは、値上がりした株を売って利益を確保することです。予定は変更される場合があり、発表内容を確認してから落ち着いて受け止めましょう。
出典:JPX・休業日一覧、米労働統計局・10月発表予定、TSMC公式・決算説明会予定。米東部夏時間8:30は日本時間21:30、台湾時間14:00は日本時間15:00に換算。上昇を予測・保証する予定表ではありません。
今週の合言葉は「どの期間の動きかを、確かめる」。
同じ週でも、前週末から比べれば上昇、火曜から比べれば下落でした。見出しの「高い・安い」だけで判断せず、比較する日付を確認しましょう。個別銘柄の大きな値動きを見ても、すぐに追いかける必要はありません。
生活費や近く使うお金は投資資金と分け、目的と使うまでの期間を確かめることが基本です。分散や積立は元本や利益を保証する方法ではありません。以下は筆者の一般的な考え方です。
🇺🇸 S&P500(ポイント・週末終値)
🌍 オルカン(円・1万口あたりの基準価額)
| 指標 | 10/9の値 | 前週比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,811.54 ポイント | ▲ +1.15% 上昇 |
| オルカン | 38,109円 | ▲ +0.75% 上昇 |
S&P500は米国現地10/9の終値、オルカンは日本の10/9の基準価額です。海外市場・為替を取り込む時点が異なり、同じ時間の値を比べているわけではありません。S&P500の指数騰落率は円建て投資信託の運用成績とは異なります。
出典:野村證券・米国市場、毎日経済・S&P500時系列、Yahoo!ファイナンス・オルカン時系列、みんかぶ・オルカン(0331418A)。前週10/2は7,722.72ポイント・37,827円。前週比は終値・基準価額から再計算しています。
ひとことメモ:インデックス投資は、市場の値動きをまとめた指数への連動を目指す商品に投資する方法です。オルカンはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の愛称です。
【筆者の個人的な考え】
私は、一社の将来を当て続けるよりも、全世界株式や米国株式の指数に連動する投資の仕組みに関心があります。オルカンは世界の株、S&P500連動商品は米国の株に投資するため、投資先は同じではありません。どちらにも値下がりや為替のリスクがあり、広く投資していても同時に下がることがあります。「あわてず・長く」という姿勢も、自分の家計と目的に合うことが前提です。
これは筆者個人の考えの紹介で、特定商品の購入を勧めるものではありません。