週次 日本株式市場レポート

対象期間:2026年9月28日(月)〜10月2日(金)の週

作成・データ確認日:2026年10月4日 / 日本株は10月2日終値 / 取引は5営業日

今週のひとことまとめ
・日経平均は週間1,945.26円高(+2.93%)の68,309.46円。3週連続で上昇しました。
・半導体関連などに買いが集中。一方、TOPIXは−0.91%、グロース250は−0.29%でした。
・33業種のうち26業種が下落。「日経平均が高い=どの株も好調」ではありません。あわてず長期目線で。

まずはここだけ3分でわかる、今週の日本株

むずかしい言葉を使わず、今週の市場を3ステップで説明します。

1
今週、なにが起きた?

日本の代表的な225社の株価をまとめた日経平均は、1週間で約1,945円上昇しました。でも、幅広い会社を見るTOPIXは下落。同じ教室でも、数人の点数が大きく伸びた一方、多くの人の点数は下がったような状態です。ひとつの数字だけでは、市場全体の様子は分かりません。

2
どうして、こういう動きに?

週前半は、お金を借りる負担が増えることや原油高への心配が重荷でした。後半は、米国の半導体会社マイクロンの好調な決算がきっかけとなり、日本でも半導体に関係する会社が買われました。一部の会社への期待と、市場全体の元気さは別だと分かる週でした。

3
わたしたちは、どうすれば?

合言葉は「あわてず長期目線」です。目立って上がった会社だけを急いで追いかけず、生活に必要なお金、投資の目的、使うまでの期間を確認しましょう。投資先を分けても損失を防ぐ保証はありませんが、一社だけに頼るリスクを減らす考え方になります。

①②は市場データと市況記事に基づく説明、③は筆者の一般的な考え方です。

出典:株探・週間市況、下記の指数・業種別データ。

2主要指数の動き

ひとことメモ:終値は取引が終わった時の値。前週比は9月25日終値との比較です。

日経平均株価
68,309.46 円
▲ +1,945.26円(+2.93%)上昇
TOPIX(東証株価指数)
4,091.00 ポイント
▼ −37.59ポイント(−0.91%)下落
グロース市場250
798.23 ポイント
▼ −2.32ポイント(−0.29%)下落

「円」と「ポイント」の違い:日経平均は株価をもとに計算するため「円」、TOPIX・グロース250・S&P500は基準に対する水準なので「ポイント」で表します。日経平均の数字は、その金額で225社を買えるという意味ではありません。オルカンの「円」は投資信託1万口あたりの基準価額です。違う指数の数字の大きさを比べず、変化率(%)で見比べましょう。

📊 今週の3指数の比較(前週比%)

日経平均 +2.93%、TOPIX −0.91%、グロース250 −0.29%

赤い棒は上昇、青い棒は下落。いずれも9月25日から10月2日までの変化率です。配当を含めた投資成果ではありません。

📈 今週の日経平均(毎日の終値・円)

9/28 65,877.62円、9/29 65,481.27円、9/30 66,753.72円、10/1 68,956.72円、10/2 68,309.46円

月・火に下がった後、水曜は1,272.45円高、木曜は2,203.00円高。金曜は647.26円下落しました。前日比と前週比を区別して見ましょう。

📈 今週のTOPIX(毎日の終値・ポイント)

9/28 4,112.00、9/29 4,041.13、9/30 4,108.65、10/1 4,131.98、10/2 4,091.00
日次終値の確認表(9/28〜10/2)
日付日経平均(円)TOPIX(ポイント)
9/28(月)65,877.624,112.00
9/29(火)65,481.274,041.13
9/30(水)66,753.724,108.65
10/1(木)68,956.724,131.98
10/2(金)68,309.464,091.00

出典:日経平均プロフィルの日次サマリー(9/25・9/28・9/29・9/30・10/1・10/2)、Yahoo!ファイナンス・TOPIX時系列、株探・グロース250時系列。前週比は確認した終値から計算し、小数第2位に丸めています。

🔭 長期でみる(日本の3指数・週ごとの記録)

毎週の終値を1点ずつ追加しています。軸の目盛りはグラフごとに違うため、線の傾きだけで優劣は比べられません。

🗾 日経平均(円)

週ごとの日経平均終値

📊 TOPIX(ポイント)

週ごとのTOPIX終値

🌱 グロース市場250(ポイント)

週ごとのグロース250終値

今週の追加分は上記出典。過去分の出典は各週のレポートをご確認ください。

3値上がり・値下がりの動き

株探の週間ランキングから上位3件を掲載。9月25日から10月2日の終値の変化です。

▲ 値上がり上位3銘柄(上昇)

順位銘柄(コード)週間上昇率
1プロジェクトホールディングス(9246)▲ +97.7%
2Sharing Innovations(4178)▲ +68.6%
3Orchestra Holdings(6533)▲ +64.7%

▼ 値下がり上位3銘柄(下落)

順位銘柄(コード)週間下落率
1ウェッジホールディングス(2388)▼ −58.1%
2農中米債7U(538A・米国国債ETF)▼ −50.3%
3アクセルスペースホールディングス(402A)▼ −41.5%

対象4,305銘柄の掲載順位で、株式分割などを考慮した値です。ETF(取引所で売買する投資信託)も含むため、会社の株だけの順位ではありません。538Aの変化率はETFの市場価格の変化であり、米国国債そのものが半値になったことを意味しません。大幅下落の要因は十分に確認できず、断定していません。

出典:株探の元記事(10/3配信)週間値上がり率・週間値下がり率。

業種ごとの上げ下げ

東証33業種のうち上昇7業種、下落26業種。東証プライムの集計対象1,545銘柄では、上昇305、下落1,230、変わらずなど10でした。非鉄金属が強い一方、金融の一部や鉄鋼などは下落。日経平均の上昇とは異なる姿です。

📊 業種別週間騰落率(上昇・下落各上位3業種)

非鉄金属 +8.42%、電気機器 +3.56%、ガラス・土石 +1.88%、石油・石炭 −5.48%、鉄鋼 −5.57%、その他金融業 −5.59%

▲ 上昇:非鉄金属 +8.42%、電気機器 +3.56%、ガラス・土石 +1.88%。
▼ 下落:その他金融業 −5.59%、鉄鋼 −5.57%、石油・石炭 −5.48%。

出典:株探・業種別週間ランキング。週間比較であり、10月2日だけの騰落率ではありません。

4注目ニュース・来週の見通し

出典:株探・週間市況。市場記事が挙げた背景であり、値動きの原因を一つに断定するものではありません。

日本市場が閉まった後:米国の10月2日の取引ではS&P500が前日比+0.73%で終了しました。雇用統計を受けて早期利上げへの見方が後退したと報じられています。これは金曜の日本株終値にはまだ反映されていない情報です。

出典:株探配信・米国市場データ(10/2)。

🔎 来週(10/5〜10/9)の確認ポイント

  • 10/5(月):米ISM非製造業景気指数。米国のサービス業の景気を確認します。
  • 10/6(火):日銀総裁の全国証券大会での発言。金利についての考え方に注目です。
  • 10/7(水):日本の景気動向指数と、新TOPIX構成銘柄の発表予定。
  • 10/8(木)午前3時・日本時間:米FOMC議事録。9月の金利決定の議論が公表されます(米国日付は10/7)。
  • 10/9(金):日本の家計調査。家計の消費の動きを確認します。

ひとことメモ:金利はお金を借りるときの利息の目安。FOMCは米国の金利などを決める会議です。予定は変更される場合があり、発表結果を確認してから受け止めましょう。

出典:株探・来週の重要イベント(10/3時点の予定)。ここで述べた注目点は、株価の上昇を予測・保証するものではありません。

5長期投資へのアドバイス(初心者向け)

今週の合言葉は「目立つ数字と、中身を分けて見る」。

日経平均とTOPIXが逆方向に動いた今週は、ひとつの見出しだけで判断しないことの大切さが見えました。上がった会社を見て焦ったり、保有する株が指数と違う動きをして慌てたりする前に、どの国・業種・会社に投資しているかを確認しましょう。

生活費や近く使うお金は投資資金と分け、長く保有できる範囲を考えることが基本です。分散や積立はリスクに向き合う方法ですが、元本や利益を保証するものではありません。以下は筆者の一般的な考え方です。

🇺🇸 S&P500(ポイント・週末終値)

週ごとのS&P500終値

🌍 オルカン(円・1万口あたりの基準価額)

週ごとのオルカン基準価額
指標10/2の値前週比
S&P5007,722.72
ポイント
▼ −0.27%
下落
オルカン37,827円▼ −1.30%
下落

S&P500は米国現地10/2の終値、オルカンは日本の10/2の基準価額です。海外市場・為替を取り込む時点が異なり、同じ時間の値を比べているわけではありません。S&P500の指数騰落率は円建て投資信託の運用成績とは異なります。

出典:株探配信・米国市場データ、Yahoo Finance・S&P500時系列、Yahoo!ファイナンス・オルカン時系列。前週値は7,743.41ポイント、38,325円。過去分は各週レポートを参照。

ひとことメモ:インデックス投資は、市場の値動きをまとめた指数への連動を目指す商品に投資する方法です。オルカンはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の愛称です。

【筆者の個人的な考え】
私は、一社の将来を当て続けるよりも、全世界株式や米国株式の指数に連動する投資の仕組みに関心があります。オルカンは世界の株、S&P500連動商品は米国の株に投資するため、投資先は同じではありません。どちらにも値下がりや為替のリスクがあり、広く投資していても同時に下がることがあります。「あわてず・長く」という姿勢も、自分の家計と目的に合うことが前提です。

これは筆者個人の考えの紹介で、特定商品の購入を勧めるものではありません。

今回の確認状況:主要指数、日次終値、週間ランキング、業種別騰落率、S&P500、オルカンの必要な数値は確認できました。数値の空欄はありません。538Aの大幅下落の要因は確認不十分のため、理由の断定は省略しています。
本レポートは情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
数値・予定は取得時点の情報です。ご利用前に取引所や運用会社などの最新情報をご確認ください。