週次 日本株式市場レポート

対象期間:2026年9月14日(月)〜9月18日(金)の週

データ取得日:2026年9月19日 / 個人の情報整理用メモ

今週のひとことまとめ
・日経平均は1週間で約1,008円上がり6万5,018円(前週比 +1.57%)と、3週ぶりに上昇(じょうしょう)しました。週の前半は6万3千円台まで下げましたが、後半に持ち直しました。
・今週はアメリカの利上げ(FOMC)と日本の利上げ(日銀)が重なる大きな1週間でしたが、どちらもほぼ想定どおりの内容で無事に通過。アメリカの長い金利が下がり、原油(げんゆ:石油)も値下がりしたことで安心感が広がり、金曜(9/18)は約882円高と急伸して、約1週間ぶりに6万5千円台を回復しました。
・米国のS&P500は−0.1%ほどとほぼ横ばい。来週は21〜23日が日本の連休で3日間お休みのため、その間の海外市場のうごきに注目です。あわてず長期目線で。

まずはここだけ3分でわかる、今週の日本株

むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。

1
今週、なにが起きた?

日本の株価は、1週間を通して見ると上がって6万5,018円で終わりました。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなもの。今週は前半に6万3千円台まで下げて始まりましたが、水曜・木曜・金曜と3日続けて上昇し、とくに金曜(9/18)は約882円高と急に伸びて、約1週間ぶりに6万5千円台を取り戻しました。1週間では約1,008円高(+1.57%のプラス)で、この2週間はずっと下げていましたが、3週ぶりの上昇に転じました。幅広い会社の平均であるTOPIX(トピックス)も、新しめの会社が多いグロース市場も、そろって上昇しています(とくにグロース市場は+5.35%と大きく戻しました)。

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どうして、こういう動きに?

今週のいちばんの主役は、アメリカと日本の「利上げ」です。「利上げ」とは、国の中央銀行(お金の量を調整する銀行の親玉)が、世の中の金利(お金を借りるときの利息の目安)を引き上げること。今週はアメリカのFOMC(金融政策の会合)が9月16日に利上げを決め、続いて日本の日銀(にちぎん)も9月18日に利上げを決めました。ふつう「利上げ」は株には向かい風になりがちですが、今回はどちらも「たぶんそうなるだろう」とみんなが前もって予想していた通りの内容でした。株の世界では、こわいのは「予想外のこと」で、予想どおりのことが確認されると、かえって“不安が消えた”という安心感で買われることがよくあります。今週はまさにそれで、大きなイベントを無事に通過したことで買い戻しが入りました。さらに追い風が2つ。1つは、先週まで上がっていたアメリカの長い金利が落ち着いたこと(節目とされる5%を下回りました)。もう1つは、先週1バレル104ドル台まで上がっていた原油(石油)の値段が下がったことです。金利と原油という先週の“重し”が軽くなり、金利上昇に弱かった半導体・AI関連の会社(アドバンテストや東京エレクトロンなど)に買いが戻りました。

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わたしたちは、どうすれば?

いつも通りでOKです。今週は「利上げ」という一見こわそうなニュースが2つも重なりましたが、フタを開けてみれば株は上がりました。ニュースの見出しがこわそうかどうかと、株が上がるか下がるかは、必ずしも一致しない――これは覚えておくと役に立ちます。先週は「金利上昇・原油高」で下げ、今週はその金利と原油が落ち着いて上げました。相場は、良いニュースと悪いニュースを行ったり来たりしながら動くもので、その一つひとつに合わせて売ったり買ったりしていると、たいてい振り回されて疲れてしまいます。しかも今週は、日本が大きく上げた一方でアメリカの株はほぼ横ばいでした。同じ時期でも、国によって元気さはバラバラだということです。だからこそ、ひとつの国やひとつのニュースに賭けるのではなく、あらかじめ決めた金額を、決めたタイミングでコツコツ買い続けるのがいちばん心強い方法です。安い週にはたくさん、高い週には少しだけ自動で買えて、世界中に広く分散できます。来週は日本が3日間の連休に入りますが、短期の上げ下げで方針を変えないことが大切です。

※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。

2主要指数の動き

ひとことメモ:「終値」=その日の取引が終わった時の値段。「前週比」=先週末とくらべてどれだけ動いたか、です。
日経平均株価
65,018.95 円
▲ +1,007.61円(+1.57%)上昇
TOPIX(東証株価指数)
4,091.14
▲ +62.84(+1.56%)上昇
グロース市場250
808.98
▲ +41.05(+5.35%)上昇
※ 3つの指数はそろって上昇しました。1週間の合計で見ると、日経平均が約1.6%高、TOPIXも約1.6%高、新しめの会社が多いグロース市場250は+5.35%と、いちばん大きく戻しました。
※ 日経平均はこの2週間の下げから3週ぶりに反発しました。今週はアメリカの利上げ(FOMC)と日本の利上げ(日銀)が重なりましたが、どちらも想定どおりの内容で無事に通過。米長期金利の低下と原油の下落も追い風となり、週の後半にかけて買い戻しが進みました。とくに金利上昇に弱かった成長株の多いグロース250が最も大きく反発しています。ただし今週の上げは主に「利上げ通過の安心感」によるもので、企業の業績が急に良くなったわけではありません。

📊 今週の3指数の比較(前週比)

大きさの違う3つの指数(日経平均 約6万5千/TOPIX 約4千/グロース250 約809)は、そのまま並べても比べられません。そこで「今週どれだけ動いたか(%)」でそろえたのがこのグラフです。数字の大小ではなく“動いた割合”で見ると公平に比較できます。今週は3つともプラスで、なかでもグロース250の戻りが最も大きくなりました。

■赤=上昇(プラス) ■青=下落(マイナス)
日経平均 +1.57%、TOPIX +1.56%、グロース250 +5.35%

📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)

今週は祝日がなく、グラフは月〜金の5日分です。前半は下げて始まり、水・木・金と3日続けて上がって金曜に急伸という、右肩上がりの形がひと目で分かります。

月 63,492.99 / 火 63,484.10 / 水 63,923.00 / 木 64,136.25 / 金 65,018.95

月曜(9/14)は約518円安で始まり、火曜(9/15)もほぼ横ばい(約9円安)と、週前半は6万3千円台で様子見が続きました。市場が大きなイベント(アメリカのFOMCと日本の日銀会合)の結果を待っていたためです。水曜(9/16)は約439円高、木曜(9/17)は約213円高とじりじり戻し、そして金曜(9/18)は約882円高(+1.38%)と急伸。日銀の利上げが想定どおりの内容で通過したことに加え、米長期金利の低下・原油の下落もあって安心感が広がり、約1週間ぶりに6万5千円台を回復して6万5,018円で週を終えました。「前半は様子見→後半3日続伸→金曜に急伸」という1週間でした。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

📈 今週のTOPIXのうごき(毎日の終値)

同じ週のTOPIX(東証プライムなど幅広い会社の平均)の毎日の動きです。日経平均と似た形で、週前半は4,040〜4,060あたりで一進一退、木曜に大きく上げて金曜はほぼ横ばい。幅広い会社にも買い戻しが及びました。

月 4,058.21 / 火 4,037.16 / 水 4,061.72 / 木 4,094.19 / 金 4,091.14

TOPIXは月曜(9/14)に4,058、火曜に4,037とやや軟調に始まりましたが、水曜(9/16)に4,061へ戻し、木曜(9/17)は4,094まで大きく上昇。金曜(9/18)は4,091とほぼ横ばいで、週間では前週末比プラスとなりました。日経平均ほど金曜の急伸は目立ちませんでしたが(半導体などの大型株の影響が小さいため)、利上げ通過の安心感による買い戻しは幅広い会社に及んだことがわかります。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

🔭 長期でみる(日本の3指数・週ごとの記録)

下の3つは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。日本の代表的な3指数(日経平均・TOPIX・グロース250)を、大きさが違うのでそれぞれ別々に、長い目で追いかけます。今週の上げ下げも、続けて見れば「長い目ではこのくらい」と実感できます。いちばん新しい週(今週)は赤い点で示します。

🗾 日経平均(日本の代表225社)

週ごとの日経平均終値の記録

📊 TOPIX(東証プライムなど幅広い会社)

週ごとのTOPIX終値の記録

🌱 グロース市場250(新しめ・成長期待の会社)

週ごとのグロース250終値の記録

出典:Yahoo!ファイナンス(日経平均・TOPIXの日々の終値・時系列)、日本経済新聞/財経新聞/みんかぶ・外為どっとコム(日経平均の大引けコメント・週間まとめ)、株探ニュース(グロース250・業種別ランキング)。数値は取得時点のもの。

3値上がり・値下がりの動き

ひとことメモ:「前週末比」=先週の金曜終値とくらべた、この1週間の上げ下げのこと。個別の会社の週間の値動きです。

▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄=めいがら) 上昇

順位銘柄週間上昇率
1位テクノマセマティカル▲ +107%
2位メディシノバ▲ +79.6%
3位Ine(アイエヌイー)▲ +67.1%

▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落

順位銘柄週間下落率
1位エスポア▼ −85.1%
2位ネオマーケティング▼ −38.5%
3位ビーマップ▼ −35.2%

※ 上の表は、株探の「週間ランキング(全上場4,309銘柄が対象)」から選んでいます。上位・下位に並ぶのは、もともと株価が小さく、TOB(買収)や業績修正など“その会社だけの材料”で急に大きく動いた小さな会社が中心です(1位テクノマセマティカルは完全子会社化、1位エスポアは名証単独銘柄)。指数(全体)の動きと、こうした個別の会社の動きは別もの――派手な上げ下げの銘柄ほど値動きが荒く、初心者向きではない、という点も覚えておきましょう。

📊 業種(ぎょうしゅ:会社の種類・分野)ごとの上げ下げ(週間)

今週はほとんどの業種が上昇しました(東証33業種のうち26業種が値上がり、値下がりは7業種のみ)。買い戻しの中心となったサービス業(+6.75%)や医薬品(+4.10%)、半導体を含む電気機器(+3.32%)が大きく上昇。一方、値下がりは小幅で、原油安が響いた電気・ガス(−0.62%)や、利上げ前に上がっていた反動が出た銀行業(−0.73%)・証券(−2.05%)など一部にとどまりました。

■赤=上昇した業種 ■青=下落した業種
サービス業 +6.75%、医薬品 +4.10%、電気機器 +3.32%、電気・ガス −0.62%、銀行業 −0.73%、証券・商品先物 −2.05%

出典:株探ニュース「週間ランキング【値上がり率】【値下がり率】【業種別 騰落率】(9月18日)」(いずれも9月18日終値の9月11日終値に対する騰落率。元記事を直接確認)。

4注目ニュース・来週の見通し

ひとことメモ:「利上げ(りあげ)」=国の中央銀行が世の中の金利を引き上げること。ふつうは景気の過熱や物価高をおさえる目的で行い、株には向かい風になりがちです。ただし今週のように「利上げする」と前もって広く予想されていた場合は、その通りになると“不安が消えた”という安心感で、かえって株が買われることがあります。大切なのは「利上げか据え置きか」そのものより、「市場の予想と比べてどうだったか(サプライズがあったか)」です。

出典:財経新聞「日経平均は大幅に3日続伸、日銀利上げ通過で65,000円台を回復」(9月18日)、外為どっとコム マネ育チャンネル「来週の日経平均見通し(9/21〜9/25)」(9月18日)、みんかぶFX「為替相場まとめ(9/14〜18の週)」、ニッセイ基礎研究所ほか(FOMC・日銀会合の結果)。

5長期投資へのアドバイス(初心者向け)

今週の合言葉は「こわい見出しと、株の上げ下げは、別ものと知っておく」。

今週は「アメリカ利上げ」「日本も利上げ」という、見出しだけ見るとドキッとするニュースが2つも重なりました。それでも日本株は3週ぶりに上昇し、約1,008円高(+1.57%)で終わりました。逆に先週は「金利上昇・原油高」で下げていたのですから、ニュースの見出しがこわそうかどうかと、株が上がるか下がるかは、必ずしも一致しないことがよく分かります。相場は、良い材料と悪い材料を行ったり来たりしながら動くもの。一つひとつのニュースに反応して売り買いしていると、たいてい振り回されて疲れてしまうだけです。

今週もう一つ大切なのは、日本が大きく上げた一方でアメリカの株はほぼ横ばいだった、という点です。会社の業績が急に良くなったわけではなく、今週の上げは主に「大きなイベントを無事に通過した安心感」によるものでした。同じ時期でも、国やテーマによって元気さはバラバラ――今週は日本が目立ちましたが、別の週にはアメリカが強く日本が弱い、ということも起こります。だからこそ、ひとつの国やひとつのテーマに賭けるより、世界中に幅広く分散して持つほうが、こうした「かたよった動き」に振り回されずにすみます。

来週は日本が3日間の連休に入り、その間の海外市場しだいで値動きが振れる場面もありそうです。こういう時こそ、上げた週も下げた週もあらかじめ決めた金額を、決めたタイミングで淡々と買い続けていれば、高い時には少しだけ、安い時にはたくさん自動で買えて、結果的にうまくいきやすいと言われます。相場が上がっても下がっても、短期の値動きで方針を変えず、自分のルールを守り続けることが、いちばんの近道です。

🔭 長期でみる(海外の代表的な指数)

下の2つも、毎週1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。ここでは、このあとの【筆者の個人的な考え】にも関わる海外の指数、S&P500(米国)とオルカン(全世界)を追いかけます。(日本の3指数〈日経平均・TOPIX・グロース250〉の育つグラフは、上の「2. 主要指数の動き」にまとめています。)

🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)

週ごとのS&P500終値の記録

🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)

週ごとのオルカン基準価額の記録

※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。今週の9月18日の終値は7,650.50で、前週末(7,656.98)比 約0.1%安とほぼ横ばいでした。日本株が大きく上げたのに対し、米国株はこの1週間は動きが小さく、高値圏で一服したかたちです。オールカントリーは投資信託(とうししんたく)「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(きじゅんかがく:投資信託1万口あたりの値段)で、9月18日は37,532円(前週の37,123円から約1.1%上昇)でした。出典:OANDA証券・Bloomberg(S&P500)、Yahoo!ファイナンス(オルカン)。

ひとことメモ:「インデックス投資」=日経平均やS&P500などの“指数(=市場全体の目安)”にまるごと連動する商品を買う方法。1本で自動的に幅広く分散できます。「オルカン(オール・カントリー)」=全世界の株にまとめて投資、「S&P500」=米国の主要500社にまとめて投資、を指すことが多いです。

【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。今週のように日本が大きく上げてアメリカが横ばい、という「国ごとのバラつき」がある時も、幅広く分散していれば、どこかの国が弱くても別の国が支えてくれます。個別の銘柄選びやテーマ探し、売買のタイミングに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところだと感じています。

※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

本レポートは情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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