週次 日本株式市場レポート

対象期間:2026年8月17日(月)〜8月21日(金)の週

データ取得日:2026年8月22日 / 個人の情報整理用メモ

今週のひとことまとめ
・日経平均は1週間で約2,697円下がり6万6,016円(前週比 -3.93%)と反落しました。月曜は7万円の回復目前(6万9,220円)まで上げたものの、火・水の2日間で大きく崩れました。
・急落の主役はAI・半導体に関わる会社中東情勢の緊張日米の長期金利の上昇が重荷になり、値上がりが続いていた半導体株に利益確定の売りが出ました。とくに水曜は1日で約2,134円安と急落。木曜はいったん反発しましたが、戻しきれずに週を終えました。
・来週はエヌビディア(米半導体大手)の決算(8/26)と、世界の中央銀行トップが集まるジャクソンホール会議、米国の物価指標が最大の注目。あわてず長期目線で

まずはここだけ3分でわかる、今週の日本株

むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。

1
今週、なにが起きた?

日本の株価は、1週間で大きく下がって6万6,016円で終わりました。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなもの。今週は週明けの月曜がいちばん高く、7万円の回復まであと一歩の6万9,220円まで上げました。ところが火曜・水曜の2日間で一気に崩れ、水曜は1日だけで約2,134円もの急落。木曜にいったん戻したものの、金曜も小幅安で、結局1週間では約2,697円安(前週より3.93%下がった)となりました。先週までのきれいな右肩上がりから、一転して「山を作って落ちる」動きの1週間でした。

2
どうして、こういう動きに?

理由は大きく2つです。1つめは中東の情勢が不安定になったこと。世界のどこかできな臭い動きがあると、投資家は「念のため株を減らしておこう」と慎重になります。2つめは日本とアメリカの「長期金利」が上がったこと。金利(お金を貸し借りするときの利息)が上がると、これまで人気で高くなっていたAI・半導体株が「ちょっと値段が高すぎるのでは?」と見直され、売られやすくなります。先週まで大きく上がっていた反動もあって、利益を確定する売りが重なり、値動きの大きい半導体株を中心に急ブレーキがかかりました。一方で、船の会社(海運)や資源・電力など、金利や半導体と縁の薄い会社は逆に買われました。

3
わたしたちは、どうすれば?

いつも通りでOKです。今週のように大きく下がると、「もっと下がる前に売った方がいいのでは」と怖くなりがちですが、あわてて売ると、そのあと値段が戻ったときに悔しい思いをすることもあります。じつは先週は大きく上がり、今週は大きく下がった――たった1〜2週間でこれだけ揺れるのが株の世界です。だからこそ、上げでも下げでもあらかじめ決めた金額を、決めたタイミングでコツコツ買い続けるのがいちばん心強い方法です。下がった週は、いつもの積み立てで「同じ金額でより多く買える」チャンスとも言えます。来週はエヌビディアの決算など大きな注目イベントで値動きが振れやすい場面もありそうですが、幅広く分散して、上げにも下げにもあわてないことが大切です。

※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。

2主要指数の動き

ひとことメモ:「終値」=その日の取引が終わった時の値段。「前週比」=先週末とくらべてどれだけ動いたか、です。
日経平均株価
66,016.36
▼ −2,697.44円(−3.93%)下落
TOPIX(東証株価指数)
4,067.29
▼ −129.91(−3.10%)下落
グロース市場250
704.07
▼ −53.93(−7.11%)下落
※ 3つの指数はそろって下落しました。1週間の合計で見ると、日経平均が約3.9%安、TOPIXが3.1%安、新しめの会社が多いグロース市場250は−7.11%と、いちばん大きく下げました。
※ とくにグロース250の下げが目立ちます。新しめ・成長期待の会社は、金利が上がると値段が下がりやすいという性質があり、今週の「金利上昇」局面ではとりわけ売られやすくなりました。値動きが大きいぶん、上がるときも下がるときも幅が出やすい――その特徴があらためて出た1週間でした。

📊 今週の3指数の比較(前週比)

大きさの違う3つの指数(日経平均 約6万6千/TOPIX 約4千/グロース250 約704)は、そのまま並べても比べられません。そこで「今週どれだけ動いたか(%)」でそろえたのがこのグラフです。数字の大小ではなく“動いた割合”で見ると公平に比較できます。今週は3つともマイナスで、なかでもグロース250の下げが最も大きくなりました。

=上昇(プラス) =下落(マイナス)
日経平均 −3.93%、TOPIX −3.10%、グロース250 −7.11%

📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)

今週は祝日がなく、グラフは月〜金の5日分です。月曜が高く、水曜にかけて急降下している形がひと目で分かります。

月 69,220.25 / 火 67,460.73 / 水 65,326.42 / 木 66,216.79 / 金 66,016.36

週明けの月曜は5営業日続けての上昇で、7万円の回復目前(6万9,220円)まで上げました。ところが火曜に約1,760円安、水曜に約2,134円安と、2日間で一気に崩れました。木曜は約890円高と反発したものの、金曜は約200円安。上げた分をすべて戻すには至らず、週の高値から約3,200円下げて終えました。「山を作って落ちる」動きが今週の特徴です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

📈 今週のTOPIXのうごき(毎日の終値)

同じ週のTOPIX(東証プライムなど幅広い会社の平均)の毎日の動きです。TOPIXも火曜・水曜に大きく下げましたが、木曜・金曜は2日連続で小幅ながら上昇。日経平均ほどは崩れず、下げの中でも底堅さが見られました。

月 4,184.11 / 火 4,140.22 / 水 4,012.31 / 木 4,059.73 / 金 4,067.29

TOPIXは水曜に大きく下げたあと、木曜(+47ポイント)・金曜(+7ポイント)と2日連続で上昇しました。半導体など値動きの大きい会社の比重が日経平均より小さいぶん、下げも戻りもややなだらか。海運や資源などの会社が下支えとなり、週後半は落ち着きを取り戻しつつありました。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

🔭 長期でみる(日本の3指数・週ごとの記録)

下の3つは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。日本の代表的な3指数(日経平均・TOPIX・グロース250)を、大きさが違うのでそれぞれ別々に、長い目で追いかけます。今週の上げ下げも、続けて見れば「長い目ではこのくらい」と実感できます。いちばん新しい週(今週)は赤い点で示します。

🗾 日経平均(日本の代表225社)

週ごとの日経平均終値の記録

📊 TOPIX(東証プライムなど幅広い会社)

週ごとのTOPIX終値の記録

🌱 グロース市場250(新しめ・成長期待の会社)

週ごとのグロース250終値の記録

出典:株探ニュース/日本経済新聞/財経新聞(日経平均・TOPIXの日々の終値、週ごとの終値)、日本経済新聞・財経新聞(グロース250の終値)。数値は取得時点のもの。

3値上がり・値下がりの動き

ひとことメモ:「東証グロース」=新しめ・成長期待の会社が多い市場。値動きが大きくなりやすいのが特徴です。

▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄) 上昇

順位銘柄週間上昇率
1位松屋▲ +23.98%
2位プロシップ▲ +22.05%
3位弁護士ドットコム▲ +19.33%

▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落

順位銘柄週間下落率
1位日機装▼ −21.32%
2位アルバック▼ −18.95%
3位リガク・ホールディングス▼ −18.49%

※ 上の表は、日本を代表する主要銘柄(日経の前週末比ランキング・トップ200)から選んでいます。値上がり上位は、好決算や個別の材料で買われた小売・情報関連が中心。一方の値下がり上位は、半導体の製造装置に関わる会社が並びました(アルバック・リガク・オプトランなど)。今週の下げが「AI・半導体まわり」に集中していたことが、ここからもよく分かります。全体の動きと個別の会社の動きは別、ということも覚えておきましょう。

📊 業種ごとの上げ下げ(週間)

今週の主役は下げた業種でした。半導体に関わる電気機器(−7.21%)・機械(−6.13%)・精密機器が大きく下落し、ガラス・土石、金属製品、銀行なども売られました。一方で、金利や半導体と縁の薄い海運業(+11.44%)が大きく上昇。船賃の値上がり観測から川崎汽船などが買われました。ほかに鉱業・電力ガス・石油など資源・ディフェンシブ関連が逆行高となりました。

=上昇した業種 =下落した業種
海運業 +11.44%、鉱業 +4.55%、電気・ガス業 +4.34%、機械 −6.13%、ガラス・土石 −6.30%、電気機器 −7.21%

出典:日本経済新聞「値上がり率・値下がり率ランキング(前週末比・日本株トップ200/8月21日)」、トレーダーズ・ウェブ「業種別ランキング(週間・8月21日時点の前週末比)」。※ 株探の週間ランキングは本レポート作成時点で未掲載だったため、日経・トレーダーズ・ウェブの前週末比データを使用しています。

4注目ニュース・来週の見通し

ひとことメモ:「長期金利」=おもに10年物の国債の利回りのこと。これが上がると、将来の成長を先に織り込んで高くなっていた株(半導体などの成長株)が、相対的に割高とみなされて売られやすくなります。

出典:株探ニュース「日経平均 大引け(8月17日〜21日)」「来週の株式相場に向けて」、財経新聞(日経平均・業種別)、日本経済新聞、ダイヤモンドZAiオンライン・外為どっとコム・SBI証券(来週の予想レンジ・注目イベント)ほか各社マーケット解説。

5長期投資へのアドバイス(初心者向け)

今週の合言葉は「先週の高値も今週の安値も、通り過ぎる波」。

今週の日経平均は、月曜に7万円回復の目前まで上げたあと、火曜・水曜で急落し、1週間の合計では約2,697円安(−3.93%)と反落しました。先週は「4営業日すべて上昇」の右肩上がり、今週は一転して「山を作って落ちる」動き。たった1〜2週間でも、相場はこれだけ大きく振れます。こうして続けて数字を並べると、上げも下げも長い目で見れば通り過ぎていく波だということがよく分かります。大きく下がった週こそ「もっと下がる前に売らなきゃ」と焦りがちですが、慌てて売ると、戻したときに取り逃してしまうこともあります。

今週あらためて感じるのは、相場の底や天井を当てるのはプロでも至難のわざだということです。先週の高値で「まだ上がる」と飛びついていたら、今週の下げをまともに受けていました。逆に、上げた週も下げた週もあらかじめ決めた金額を、決めたタイミングで淡々と買い続けていれば、高い時には少しだけ、安い時にはたくさん自動で買えて、結果的にうまくいきやすいと言われます。今週のように下がった週は、いつもの積み立てが「同じ金額でより多く買える」場面でもあります。

来週はエヌビディアの決算やジャクソンホール会議など、世界が注目するイベントが続き、値動きが振れやすい場面もありそうです。こういう時こそ、特定の銘柄やテーマ(今回でいえばAI・半導体)に偏らず幅広く分散して持ち、短期の値動きで方針を変えないことをおすすめします。相場が上がっても下がっても、自分のルールを守り続けることが、いちばんの近道です。

🔭 長期でみる(海外の代表的な指数)

下の2つも、毎週1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。ここでは、このあとの【筆者の個人的な考え】にも関わる海外の指数、S&P500(米国)オルカン(全世界)を追いかけます。(日本の3指数〈日経平均・TOPIX・グロース250〉の育つグラフは、上の「2. 主要指数の動き」にまとめています。)

🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)

週ごとのS&P500終値の記録

🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)

週ごとのオルカン基準価額の記録

※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。オールカントリーは投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(1万口あたりの値段)です。出典:投資の森・Yahoo!ファイナンス。

ひとことメモ:「インデックス投資」=日経平均やS&P500などの“指数(=市場全体の目安)”にまるごと連動する商品を買う方法。1本で自動的に幅広く分散できます。「オルカン(オール・カントリー)」=全世界の株にまとめて投資、「S&P500」=米国の主要500社にまとめて投資、を指すことが多いです。

【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。今週のように日本株が大きく上がった時も、先週のように荒く動いた時も、幅広く分散していれば、どこかが下がっても別のどこかが支えてくれます。個別の銘柄選びやテーマ探し、売買のタイミングに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところだと感じています。

※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

本レポートは情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
※ 本ページは個人が情報提供を目的として運営しています。掲載の数値・固有名詞は取得時点のもので、正確性を保証するものではありません。ご利用前に一次情報(取引所・証券会社等)でご確認ください。