週次 日本株式市場レポート

対象期間:2026年8月3日(月)〜8月7日(金)の週

データ取得日:2026年8月9日 / 個人の情報整理用メモ

今週のひとことまとめ
・日経平均は1週間で約1,245円上がり6万5,606円(前週比 +1.93%)と、しっかりした上昇。ただし中身は上下に大きく振れた1週間でした。
・週明けの月曜は円高を嫌気して約607円の急落。ところが水曜は欧米の株高を受けて一気に買われ、1日で約2,343円の大幅高。木・金は決算のえり分けで半導体株中心に小幅続落しましたが、谷から山へV字を描いて週を終えました。幅広い会社を含むTOPIXは4日続伸と、実は底堅い1週間でした。
・来週は米国の物価指標(CPI・PPI)が集中。国内は決算が一巡し、中身をよく見て買う銘柄を選ぶ流れへ。なお8月11日(火)は「山の日」で東京市場はお休みです。あわてず長期目線で

まずはここだけ3分でわかる、今週の日本株

むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。

1
今週、なにが起きた?

日本の株価は、1週間でしっかり上がって6万5,606円で終わりました。ただし途中は大きく揺れました。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなもの。週明けの月曜は「円高」を心配して約607円の急落で始まりましたが、水曜には海外(欧米)の株高につられて1日で約2,343円の大幅高と一気に取り返しました。木・金は、たくさん出そろった会社の成績表(決算)を見て良い会社は買い・物足りない会社は売りと選別が進み、半導体などが売られて小幅に下げました。合計すれば、谷から山へV字を描いて上昇した1週間でした。

2
どうして、こういう動きに?

月曜は、円が高くなる(円高になる)と、車や機械など海外に売る会社のもうけが目減りしやすいため、こうした輸出企業を中心に売られました。ところが水曜は、前日までの欧米の株高を受けて世界的に「株を買おう」という前向きなムード(リスクオン)が戻り、日本株にも買いが一気に入りました。週の後半は決算発表がピーク。フジクラや非鉄金属・繊維など好業績の会社が買われる一方、半導体の一部や決算が物足りなかった会社は売られ、上げ下げが交錯しました。為替と海外市場、そして決算という3つが日替わりで主役になったのが、今週の荒い値動きの正体です。

3
わたしたちは、どうすれば?

いつも通りでOKです。今週のように、週明けに数百円下げたと思えば数日後に二千円以上も上げる、という値動きを毎日追いかけて売り買いすると、心も振り回されてしまいます。もし急落した月曜に慌てて売っていたら、直後の水曜の大幅高を丸ごと取り逃していたはずです。相場の底や天井を当てるのはプロでも至難のわざ。だからこそ、あらかじめ決めた積み立てを淡々と続けるのがいちばん心強いのです。来週も米国の物価指標で揺れやすいですが、幅広く分散して、あわてないことが大切です。

※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。

2主要指数の動き

ひとことメモ:「終値」=その日の取引が終わった時の値段。「前週比」=先週末とくらべてどれだけ動いたか、です。
日経平均株価
65,606.71
▲ +1,244.69円(+1.93%)上昇
TOPIX(東証株価指数)
4,074.93
▲ +71.63(+1.79%)上昇
グロース市場250
724.09
▲ +38.12(+5.56%)上昇
※ 3つの指数はそろって上昇しました。1週間の合計で見れば、日経平均・TOPIXが約2%高、新しめの会社が多いグロース市場250は+5.56%と大きく上げています。週明けの急落を、水曜の大幅高でしっかり取り返した形です。
※ とくにTOPIXは4日続伸と底堅い動き。日経平均は木・金と小幅に下げましたが、これは値がさの半導体株が重かったためで、値上がりした銘柄の数のほうはむしろ多い日もありました(=「指数のねじれ」)。幅広い会社を見ると、実は堅調な1週間でした。

📊 今週の3指数の比較(前週比)

大きさの違う3つの指数(日経平均 約6万5千/TOPIX 約4千/グロース250 約724)は、そのまま並べても比べられません。そこで「今週どれだけ動いたか(%)」でそろえたのがこのグラフです。数字の大小ではなく“動いた割合”で見ると公平に比較できます。今週は3つともプラスで、なかでもグロース250がいちばん大きく上げました。

=上昇(プラス) =下落(マイナス)
日経平均 +1.93%、TOPIX +1.79%、グロース250 +5.56%

📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)

月 63,754.90 / 火 63,957.53 / 水 66,300.44 / 木 65,683.26 / 金 65,606.71

週明けの月曜は円高を嫌気して約607円安。火曜は小反発にとどまりましたが、水曜に欧米株高を受けて約2,343円の大幅高となり、一気に6万6千円台を回復しました。木・金は決算のえり分けで半導体株中心に小幅続落。「いったん下げてから大きく上げ、最後は少し戻す」右肩上がりのV字が今週の特徴です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

📈 今週のTOPIXのうごき(毎日の終値)

同じ週のTOPIX(東証プライムなど幅広い会社の平均)の毎日の動きです。日経平均が木・金と下げたのに対し、TOPIXは火曜から金曜まで4日続伸。ほぼきれいな右肩上がりを描きました。半導体などの一部の大きな会社の値動きに左右されにくく、幅広い会社を含むぶん、今週は底堅さが際立ちました。

月 3,960.03 / 火 3,961.78 / 水 4,046.17 / 木 4,055.85 / 金 4,074.93

TOPIXは月曜に小幅安となったあと、火曜から金曜まで4日連続で上昇しました。日経平均が木・金と下げても、TOPIXが上げ続けたのは「値がさの半導体株が重くても、その他の幅広い会社がしっかり買われた」ためです。同じ週でも、指数の作り方の違いで動きが変わるという良い例です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

🔭 長期でみる(日本の3指数・週ごとの記録)

下の3つは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。日本の代表的な3指数(日経平均・TOPIX・グロース250)を、大きさが違うのでそれぞれ別々に、長い目で追いかけます。今週の上げ下げも、続けて見れば「長い目ではこのくらい」と実感できます。いちばん新しい週(今週)は赤い点で示します。

🗾 日経平均(日本の代表225社)

週ごとの日経平均終値の記録

📊 TOPIX(東証プライムなど幅広い会社)

週ごとのTOPIX終値の記録

🌱 グロース市場250(新しめ・成長期待の会社)

週ごとのグロース250終値の記録

出典:株探ニュース/日本経済新聞(日経平均の日々の終値・TOPIX、週ごとの終値)、松井証券・株探(グロース250の終値)、Yahoo!ファイナンス(TOPIX)。数値は取得時点のもの。

3値上がり・値下がりの動き

ひとことメモ:「東証グロース」=新しめ・成長期待の会社が多い市場。値動きが大きくなりやすいのが特徴です。

▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄) 上昇

順位銘柄週間上昇率
1位シリコンスタジオ▲ +66.6%
2位タングステン▲ +63.9%
3位フィーチャ▲ +55.8%

▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落

順位銘柄週間下落率
1位Aバランス▼ −33.1%
2位ジャパンHD▼ −19.7%
3位CS-C▼ −18.4%

※ 値上がり上位は、AI(人工知能)関連や、業績の上方修正・大幅増配を発表した銘柄が中心。個別のニュースで大きく動く、値動きの荒い中小型株が並びました。値下がり1位のAバランスは、取引所から監理銘柄(審査中)に指定されたという特別な事情によるものです。こうした株は「上がる時も下がる時も大きい」点に注意が必要です。一部の会社の決算やニュースで株価が数十%動くのは、市場全体の上げ下げとは別の話です。

📊 業種ごとの上げ下げ(週間)

今週は全33業種のうち23業種が上昇10業種が下落と、上げが優勢でした。上昇の上位は非鉄金属・繊維製品・その他製品・鉄鋼・医薬品。フジクラなど好決算の電線・非鉄や、円安・素材高が追い風になった業種が並びました。一方で下げたのは陸運(鉄道など)・鉱業・倉庫運輸など。値動きの主役が「守りの株」から「業績が伸びる会社」へと移った1週間でした。

=上昇した業種 =下落した業種
非鉄金属 +10.71%、繊維製品 +9.33%、その他製品 +5.46%、倉庫・運輸 −2.58%、鉱業 −2.97%、陸運業 −3.14%

出典:株探ニュース「週間ランキング【値上がり率】(8月7日)」「週間ランキング【値下がり率】(8月7日)」「週間ランキング【業種別 騰落率】(8月7日、対象期間7/31終値〜8/7終値)」。

4注目ニュース・来週の見通し

ひとことメモ:「決算」=会社が3カ月ごとに発表する成績表のようなもの。売上や利益が事前の予想より良いか悪いかで、その会社の株価が大きく動くことがあります。

出典:株探ニュース「日経平均 大引け(8月3日〜7日)」「来週の【重要イベント】米消費者物価、米生産者物価、米小売売上高(8月10日〜)」「国内株式市場見通し」ほか各社マーケット解説、日本経済新聞。

5長期投資へのアドバイス(初心者向け)

今週の合言葉は「谷で慌てない、山で浮かれない」。

今週の日経平均は、1週間の合計で約1,245円高としっかり上昇しました。ですが中身は、週明けに約607円下げ、水曜に約2,343円上げ、木・金は小幅に下げる、という上下の大きい展開でした。もし急落した月曜に不安になって売っていたら、その直後の水曜の大幅高を丸ごと取り逃していたことになります。1日1日の値動きは、長い目で見れば通り過ぎていく波。上げも下げも「そういうもの」と受け止め、日々の株価に一喜一憂しないことが、長く続けるいちばんのコツです。

今週あらためて感じるのは、相場の底や天井を当てるのはプロでも至難のわざだということです。為替や海外市場のムードひとつで、数日のうちに景色が変わりました。こうした短期の動きを読んで売り買いのタイミングを狙うより、あらかじめ決めた金額を、決めたタイミングで淡々と買い続けるほうが、結果的にうまくいきやすいと言われます。下げた月曜にこそ、いつも通り積み立てていれば「安く買えていた」ことになるからです。

来週は米国の物価指標が重なり、値動きが振れやすい週です。祝日(山の日)とお盆で参加者が減り、値動きが軽くなりやすい点にも注意。こういう時こそ、特定の銘柄やテーマに偏らず幅広く分散して持ち、短期の値動きで方針を変えないことをおすすめします。相場が上がっても下がっても、自分のルールを守り続けることが、いちばんの近道です。

🔭 長期でみる(海外の代表的な指数)

下の2つも、毎週1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。ここでは、このあとの【筆者の個人的な考え】にも関わる海外の指数、S&P500(米国)オルカン(全世界)を追いかけます。(日本の3指数〈日経平均・TOPIX・グロース250〉の育つグラフは、上の「2. 主要指数の動き」にまとめています。)

🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)

週ごとのS&P500終値の記録

🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)

週ごとのオルカン基準価額の記録

※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。オールカントリーは投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(1万口あたりの値段)です。出典:投資の森・Yahoo!ファイナンス。

ひとことメモ:「インデックス投資」=日経平均やS&P500などの“指数(=市場全体の目安)”にまるごと連動する商品を買う方法。1本で自動的に幅広く分散できます。「オルカン(オール・カントリー)」=全世界の株にまとめて投資、「S&P500」=米国の主要500社にまとめて投資、を指すことが多いです。

【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。今週の日本株のように「週明けに急落して数日で大きく戻す」ような荒い動きがあっても、幅広く分散していれば、どこかが下がっても別のどこかが支えてくれます。個別の銘柄選びやテーマ探し、売買のタイミングに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところだと感じています。

※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

本レポートは情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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