対象期間:2026年7月21日(火)〜7月24日(金)の週 ※7月20日(月)は「海の日」で休場
むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。
日本の株価は、1週間では少し上がりました。日経平均は約470円上げて6万4,611円に。先週まで2週連続で下げていたので、久しぶりの反発です。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなもの。今週は月曜が「海の日」でお休みだったため取引は4日間。火曜に大きく反発(約2,091円高)したあと、金曜だけは大きく下げる(約1,811円安)荒い1週間でした。
金曜の急落は、アメリカのハイテク株安が主な原因です。グーグルの親会社アルファベットの決算で「お金を使いすぎでは?」と警戒され、AI・半導体の株が世界的に売られました。一方で今週は、金利の上昇・円安・原油高を背景に、銀行・保険・商社・石油など「景気に敏感な会社」や「割安な会社」にお金が移りました。だから日経平均全体では、下げより上げが少し勝ったのです。
いつも通りでOKです。今週は日本株全体では上がりましたが、中身は「AI・半導体から、銀行・資源など景気敏感株へ」というお金の引っ越しでした。こういう時ほど、特定のテーマや1銘柄に偏らず幅広く分散していると安心です。来週は大きな決算や会議が続いて値動きが荒くなりやすいですが、あわてて売り買いせず、決めた積み立てを淡々と続けるのが長期投資のコツです。
※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。
📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)
月曜(20日)は「海の日」で休場。火曜に約2,091円の大きな反発があり、水・木は6万6千円台でもみ合い。ところが金曜に米ハイテク株安を受けて約1,811円の急落となりました。「高い場所を保っていたが、最後に急降下」という形が今週の特徴です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)
出典:株探ニュース/各社マーケット速報(日経平均の日々の終値)、松井証券(TOPIX・グロース250の終値)、株式ちゃんねる。数値は取得時点のもの。
▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄) 上昇
| 順位 | 銘柄 | 週間上昇率 |
|---|---|---|
| 1位 | アイズ | ▲ +79.6% |
| 2位 | シリコンスタジオ | ▲ +69.7% |
| 3位 | YE DIGITAL | ▲ +51.1% |
▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落
| 順位 | 銘柄 | 週間下落率 |
|---|---|---|
| 1位 | サクシード | ▼ −48.7% |
| 2位 | ビープラッツ | ▼ −28.8% |
| 3位 | アーキテクツ・スタジオ | ▼ −23.1% |
※ 値上がり上位には、AI(人工知能)やエヌビディアとの協業が伝わった中小型株が目立ちました。個別のニュースで大きく動く、値動きの荒い銘柄が中心です。値下がりも同じく中小型の成長株が多く、こうした株は「上がる時も下がる時も大きい」点に注意が必要です。
📊 業種ごとの上げ下げ(週間)
今週は全33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落。上がった業種のほうがずっと多い週でした。上位は鉱業・銀行・保険・石油・非鉄金属・商社と、資源高・金利上昇・円安で得をしやすい「景気敏感・割安株」が総ざらいで買われました。一方、原油高がコスト増につながる空運(航空)や、サービス・精密機器・任天堂などのゲーム関連(その他製品)が下げました。「AIひとつ頼み」から「幅広い業種へ」お金が広がった週といえます。
出典:株探ニュース「週間ランキング【値上がり率】(7月24日)」「週間ランキング【値下がり率】(7月24日)」「週間ランキング【業種別 騰落率】(7月24日、対象期間7/17終値〜7/24終値)」。
出典:みんかぶ「来週の株式相場に向けて(7月24日)」/株探ニュース「来週の重要イベント」「投資部門別売買動向」ほか各社マーケット解説。
今週の合言葉は「上がった週も、あわてず長期目線で」。
今週は先週までと打って変わって、日本株全体では小さく上がりました。ですが「上がったから安心」「下がったから不安」と、週ごとの結果に気持ちを動かされすぎないことが大切です。中身をみると金曜だけで約1,811円下げており、たった1日の海外ニュースで相場は大きく振れます。上げも下げも「そういうもの」と受け止め、日々の値動きに一喜一憂しないことが、長く続けるコツです。
今週おもしろかったのは、33業種のうち22業種が上昇し、その主役がAI・半導体ではなく銀行・保険・商社・資源だったことです。先週まで市場を引っ張っていたAI関連が一服し、代わりに割安で景気に敏感な会社が買われました。「どのテーマがいつ主役になるか」を当て続けるのはプロでも難しいもの。だからこそ、特定の銘柄やテーマに偏らず幅広く分散して持っておけば、主役が入れ替わっても取りこぼしにくくなります。
来週は大型決算と金融政策会合が重なり、値動きが荒くなりやすい週です。こういう時こそ、一定額を淡々と積み立てるやり方(毎月同じ金額で買い続けるなど)が心強い味方になります。相場の上げ下げを読んで売買のタイミングを狙うより、あらかじめ決めた自分のルールを守り、短期の値動きで方針を変えないことをおすすめします。
🔭 長期でみる(週ごとの記録)
下の3つのグラフは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。記録を始めたばかりでまだ点は少ないですが、続けるほど「今週の上げ下げは、長い目で見ればこの程度」ということが実感できるようになります。
🗾 日経平均(日本の代表225社)
🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)
🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)
※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。オールカントリーは投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(1万口あたりの値段)です。出典:投資の森・Yahoo!ファイナンス。
【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。今週の日本株のように「主役の業種がAIから銀行・資源へ入れ替わる」ような動きがあっても、幅広く分散していれば、どこかが下がっても別のどこかが支えてくれます。個別の銘柄選びやテーマ探しに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところだと感じています。
※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。