週次 日本株式市場レポート

対象期間:2026年7月13日(月)〜7月17日(金)の週

データ取得日:2026年7月18日 / 個人の情報整理用メモ(非公開)

今週のひとことまとめ
・日経平均は1週間で約4,416円下がり6万4,141円で週を終えました(前週比 −6.44%)。1週間の下げ幅としては過去最大です。
・週の後半に、半導体大手キオクシアが特許の裁判をきっかけに急落(いわゆる「キオクシアショック」)。AI・半導体関連の株が世界的に売られたのが主な原因です。
・大きな下げでしたが、こういう時ほどあわてず、長期目線で。海運や鉄鋼など下げなかった業種もあり、すべてが悪かったわけではありません。

まずはここだけ3分でわかる、今週の日本株

むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。

1
今週、なにが起きた?

日本の株価が、1週間で大きく下がりました。日経平均は約4,416円下げて6万4千円台に。これは1週間の下げ幅として過去いちばん大きいものでした。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなものです。週の途中(水曜)までは元気でしたが、木曜・金曜で一気に崩れました。

2
どうして下がったの?

いちばんの原因は、半導体(スマホやAIに使う電子部品)の大きな会社「キオクシア」です。アメリカでの特許の裁判で不利なニュースが出て株価が急落し、「AIブームで買われすぎていたのでは?」という不安が広がりました。これをきっかけに、AI・半導体に関わる株が世界中で一斉に売られました。加えて中東(イラン)の緊張も重なりました。

3
わたしたちは、どうすれば?

基本的には「いつも通り」でOKです。「1週間で過去最大の下げ」と聞くと不安になりますが、下がった原因は特定の会社のニュースが中心で、一時的なことも多いものです。こういう時ほど、あわてて売らず、あらかじめ決めた積み立てを淡々と続けるのが長期投資のコツ。むしろ「いつもより安く買えた週」ととらえることもできます。

※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。

2主要指数の動き

ひとことメモ:「終値」=その日の取引が終わった時の値段。「前週比」=先週末とくらべてどれだけ動いたか、です。
日経平均株価
64,141.12
▼ −4,416.61円(−6.44%)下落
TOPIX(東証株価指数)
3,919.21
▼ −116.87(−2.90%)下落
グロース市場250
695.17
▼ −23.71(−3.30%)下落
※ 3つの指数がそろって下落しました。特に大きく下げたのは半導体などのハイテク株が多い日経平均で、1週間の下げ幅(約4,416円)は過去最大。水曜まではむしろ上げていましたが、木曜・金曜の2日間で約4,600円下げる、という荒い値動きでした。
※ TOPIX(東証プライムの幅広い会社の平均)の下げは相対的に小さめ。海運・鉄鋼などハイテク以外の会社が買われ、下支えとなりました。

📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)

月 67,242.73 / 火 67,743.50 / 水 68,751.51 / 木 66,835.54 / 金 64,141.12

月曜に下げたあと火・水と持ち直し、水曜には6万8千円台まで戻していました。ところが木曜・金曜で一気に崩れ、金曜だけで約2,700円安。線の形が「山を作ってから急降下」になっているのが今週の特徴です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)

出典:株探ニュース「今週の【早わかり株式市況】(7月18日)」(日経平均の日々の終値)、松井証券(TOPIX・グロース250の終値)。数値は取得時点のもの。

3値上がり・値下がりの動き

ひとことメモ:「東証グロース」=新しめ・成長期待の会社が多い市場。値動きが大きくなりやすいのが特徴です。

▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄) 上昇

順位銘柄週間上昇率
1位ビープラッツ▲ +64.7%
2位JSH▲ +50.6%
3位アイズ▲ +39.9%

▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落

順位銘柄週間下落率
1位TMH▼ −42.8%
2位北川精機▼ −36.2%
3位アスタリスク▼ −36.2%

※ 今週の主役は、値下がり4位のキオクシア(−32.3%)。半導体大手が特許の裁判をきっかけに株価が急落し、下落率ランキングの上位常連となりました。この売りが半導体・電子部品の会社全体に広がりました。

📊 業種ごとの上げ下げ(週間)

今週は全33業種のうち18業種が上昇15業種が下落。日経平均は大きく下げましたが、業種で見ると上がった業種のほうが多いのがポイントです。海運・鉄鋼・小売などハイテク以外が買われる一方、半導体を含む電気機器・非鉄金属・金属製品が急落し、「AI関連から、それ以外へ」というお金の移動が起きた週でした。

=上昇した業種 =下落した業種
海運業 +6.71%、パルプ・紙 +3.87%、鉄鋼 +3.79%、電気機器 −9.09%、金属製品 −9.50%、非鉄金属 −11.78%

出典:株探ニュース「週間ランキング【値上がり率】(7月17日)」「今週の株価下落率ランキング」「週間ランキング【業種別 騰落率】(7月17日、対象期間7/10終値〜7/17終値)」。

4注目ニュース・来週の見通し

ひとことメモ:「ストップ安」=1日に下げられる値幅の限界(下限)まで株価が下がること。それだけ売り注文が殺到した、という強い下落のサインです。

出典:株探ニュース「今週の【早わかり株式市況】(7月18日)」「来週の株式相場に向けて(7月17日)」/各社マーケット解説。

5長期投資へのアドバイス(初心者向け)

今週の合言葉は「あわてず、長期目線で」。

「1週間で過去最大の下げ」という見出しは、たしかにドキッとします。ですが、下げが集中したのは木曜・金曜のわずか2日間で、しかも原因はキオクシアという1社の裁判のニュースが引き金でした。こうした個別のニュースは、出た瞬間は相場全体を大きく動かしますが、時間がたつと落ち着くことも多いものです。まずは日々の上げ下げに一喜一憂しすぎないことが大切です。

今週おもしろかったのは、日経平均は大きく下げたのに、33業種のうち18業種は上がっていたことです。半導体・AI関連は大きく売られましたが、その一方で海運・鉄鋼・小売などにはお金が流れ込みました。特定のテーマや1つの銘柄に偏らず、複数の資産に分けて(分散して)持っていれば、どこかが下がっても別のどこかが支えてくれる——今週はそれを実感しやすい週でした。

下がった週も上がった週も、一定額を淡々と積み立てるやり方(毎月同じ金額で買い続けるなど)は、値動きの荒さをならしてくれます。今週のように大きく下げた週は、むしろ「いつもより安く買えた週」ととらえることもできます。あらかじめ決めた自分のルールを守り、短期の値動きで方針を変えないことをおすすめします。

🔭 長期でみる(週ごとの記録)

下の3つのグラフは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。記録を始めたばかりでまだ点は少ないですが、続けるほど「今週の上げ下げは、長い目で見ればこの程度」ということが実感できるようになります。

🗾 日経平均(日本の代表225社)

週ごとの日経平均終値の記録

🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)

週ごとのS&P500終値の記録

🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)

週ごとのオルカン基準価額の記録

※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。オールカントリーは投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(1万口あたりの値段)です。出典:投資の森・Yahoo!ファイナンス。

ひとことメモ:「インデックス投資」=日経平均やS&P500などの“指数(=市場全体の目安)”にまるごと連動する商品を買う方法。1本で自動的に幅広く分散できます。「オルカン(オール・カントリー)」=全世界の株にまとめて投資、「S&P500」=米国の主要500社にまとめて投資、を指すことが多いです。

【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。個別の銘柄選びに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところです。今週は日本株が過去最大の下げを記録しましたが、全世界株(オルカン)の基準価額は前週とほぼ横ばいでした。1つの国や1つのテーマに偏らないことの心強さを感じやすい週でした。

※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

本レポートは情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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