対象期間:2026年7月6日(月)〜7月10日(金)の週
むずかしい言葉を使わずに、今週の市場を3ステップで説明します。忙しい人は、ここだけ読めば大丈夫です。
先週7万円近くまで戻っていた日本の株価が、週の真ん中(火・水)で大きく下がりました。木・金には少し取り戻しましたが、結局、先週末より少し下がって週を終えました(日経平均で6万8千円台)。日経平均は「日本の代表的な225社の株価をまとめた、日本株全体の体温計」のようなものです。
理由は2つ。お隣・韓国の大きな会社(サムスン)の成績が期待より悪く、AIに使う半導体の会社の株が世界的に売られたこと。そして中東(イラン)で不安なニュースが出て、投資家が慎重になったことです。週の後半は「思ったより悪くない」と半導体株が買い戻され、下げ幅の一部を取り戻しました。
基本的には「いつも通り」でOKです。今週は上がったり下がったり激しい1週間でしたが、こういう時ほど、あわてて売ったり買ったりせず、あらかじめ決めた積み立てを淡々と続けるのが長期投資のコツです。
※ もっとくわしい数字やニュースを知りたい方は、このあとに続きます。読まなくても大丈夫です。
📈 今週の日経平均のうごき(毎日の終値)
月曜はほぼ横ばい、火・水と大きく下げて水曜に底を打ち、木・金で持ち直しました。線の形が「V字(下げてから戻す)」になっているのが今週の特徴です。(グラフはインターネット接続時に表示されます)
出典:株探ニュース(日経平均・TOPIX・グロース250 時系列)、日本経済新聞 マーケット。数値は取得時点のもの。
▲ 今週の値上がり(週間・上位3銘柄) 上昇
| 順位 | 銘柄 | 週間上昇率 |
|---|---|---|
| 1位 | ビープラッツ | ▲ +69.6% |
| 2位 | ビート・ホールディングス | ▲ +63.6% |
| 3位 | LiNKX(リンクス) | ▲ +55.0% |
▼ 今週の値下がり(週間・下位3銘柄) 下落
| 順位 | 銘柄 | 週間下落率 |
|---|---|---|
| 1位 | 日本ケミコン | ▼ −28.8% |
| 2位 | 太陽誘電 | ▼ −28.4% |
| 3位 | 昭和ホールディングス | ▼ −26.3% |
※ 値下がり上位は、電子部品や半導体に関わる会社が目立ちました。今週の半導体株の売りが表れています。
📊 業種ごとの上げ下げ(週間)
今週は全33業種のうち20業種が下落、13業種が上昇と、下げが優勢の週でした。銀行・証券などお金まわりが上昇し、半導体・電子部品・非鉄金属などが下落した、という「まだら模様」が今週の特徴です。
出典:株探ニュース「週間ランキング【値上がり率】【値下がり率】【業種別 騰落率】(7月10日、対象期間7/3終値〜7/10終値)」。
出典:株探ニュース(今週の早わかり株式市況/来週の重要イベント)/日本経済新聞 マーケット/各社マーケット解説。
今週の合言葉は「あわてず、長期目線で」。
今週は、週の半ばに大きく下げてから後半に戻す、いわゆるV字(下げてから切り返す)の値動きでした。2日間で約2,900円下げるなど、途中はヒヤッとする場面もありましたが、こうした荒い上下は相場が方向を探している時によく起こります。日々の上げ下げに一喜一憂しすぎないことが大切です。
下がった原因は、韓国サムスンの決算や中東の不安といった「一時的なニュース」が中心でした。こうしたニュースは、出た瞬間は大きく相場を動かしますが、時間がたつと落ち着くことも多いものです。特定のテーマや1つの銘柄に偏らず、複数の資産に分けて(分散して)長くコツコツ持ち続けることが、初心者にとっての王道です。
下がった週も上がった週も、一定額を淡々と積み立てるやり方(毎月同じ金額で買い続けるなど)は、値動きの荒さをならしてくれます。今週のように下げた週は、むしろ「いつもより少し安く買えた週」ととらえることもできます。あらかじめ決めた自分のルールを守り、短期の値動きで方針を変えないことをおすすめします。
🔭 長期でみる(週ごとの記録)
下の3つのグラフは、毎週のレポートと一緒に1点ずつ増えていく「育つグラフ」です。記録を始めたばかりでまだ点は少ないですが、続けるほど「今週の上げ下げは、長い目で見ればこの程度」ということが実感できるようになります。
🗾 日経平均(日本の代表225社)
🇺🇸 S&P500(アメリカの代表500社)
🌍 オールカントリー(オルカン・全世界の株)
※ S&P500は週末の終値(アメリカの市場がお休みの週は、その週の最後の営業日)。オールカントリーは投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額(1万口あたりの値段)です。出典:投資の森・Yahoo!ファイナンス。
【筆者の個人的な考え】
私自身が長く付き合いやすいと感じているのは、このインデックス投資です。なかでも全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)は、1本で世界中・米国全体に自動で分散できるため、「あわてず・長く・コツコツ」を続けたい初心者と相性がよいと考えています。個別の銘柄選びに悩まず、日々の値動きにも一喜一憂しにくいのが良いところです。今週のように日本株が下げた週でも、米国株や全世界株は底堅く、分散の効果を感じやすい局面でした。
※ これはあくまで筆者個人の考え方の紹介で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。手数料や仕組みをご確認のうえ、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。